がまりんの日常をつづります


by akiyo_kimi24

新刊のご紹介

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宮下木花 童話集  銀の鈴社刊

宮下さんは、現在高校三年生の作家さんです。

6才の頃から童話を書き始め四年生(9才)から児童ペンクラブの会員となり、「童話のポケット」に多数の作品を発表、何と小学6年生(11才)で童話集「ひとしずくのなみだ」を出版されています。

続けて中1(12才)で第二童話集「いちばん大切な願い事」を出版、この童話集で第46回群馬県文学賞で、最年少受賞をする、という快挙を成し遂げています。

さらに中3(14才)「おひさまパン」で一般財団法人グリムの里いしばし主催の第10回グリム童話賞優秀賞を受賞!!されているのです。

お父様は詩人の宮下洋二さん。

その素質を受け継いでいらっしゃるのか、木花さんの童話には、詩的でハッとするような言葉がどこかしこに紡がれています。

三冊目の童話集は、そのグリム童話賞受賞作を含む、書き下ろしの2編「海色タクシー」
表題となった「虹の歌」が収められています。

おひさまパンと海色タクシーのファンタジーを読んで、ほっこりとした気持ちで読み進めていくと、

虹の歌は、そのタイトルからは思いもかけない「いじめ」がくりひろげられます。

残酷で陰湿ないじめが、小学校で当たり前のようにくりかえされるのです。

きっかけは、絵の上手な主人公「天歌」に対する嫉妬心から。

しかも、ボスは一番の仲良し、「親友になろうね」と誓い合った友だち「伸子」

伸子によって、クラス中を巻き込んだいじめは、どんどんエスカレートしていきます。

いじめが最高潮に達した時、天歌はとうとう悲しい決意をしてしまいますが、

凄腕の作者は、針の穴ほどのちいさな仕掛けを作って問題を解決させました。
そのしかけによって、お話は読者を安堵の方向へ誘うのです。

それは読んでのお楽しみ、です。

少年少女の一番近くにいる作者だからこその、描き方でしょう。

お見事、というほかありません。

読みながら目頭が熱くなっていたので、結末にほっと、胸をなでおろしました。

生きていてよかった!!

本当に。

こちらから
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by akiyo_kimi24 | 2013-03-22 13:41 | 絵本と創作日記 | Comments(0)