季節風新春号
2011年 01月 20日
色写りが悪くてごめんなさい。
新春号には、お友だちのザッフィさんこと森川成美さんの詩「右と左」
創作「その日」が載っています。
ピアノを習っている主人公が先生にレッスンを受けています。
先生の台詞。
「だからね、ジャン、ってきっちりやっちゃうと、ここで止まるでしょ。つぎにつづくジャンとつづかないジャンがあるのよ、わかんないかなぁ」
うっ!と息が詰まって、ぷっとふきだしてしまいましたがな。
というのも、自分でもそう言われた経験があるし、やがて大人になってから、子どもに言った経験もある・・・
うまいなぁ、とひとりでに笑みが(^^)
いろいろあって、いよいよ発表会の日、最後の場面で、いつもほめてくれない先生が、
主人公を褒めます。
「朝井さん、狩の歌 よかったよ、上手だったよ」そして
「いつも、あんなふうに、弾きなさい」
先生の弾んだ声に反して、主人公はありがとうと言えず、言葉をのみこんでしまいます。
麻紀ののどの奥が、ぐぐっとみょうな音をたてた。
ありがとうございます、と言いそびれ、ただ、こくんとうんずいた。
拍手!!!(^o^)
ほかにも好きな場面がありますが、がまりんの独断と偏見の視線は、ここにはまってしまいました。
短い台詞で人間臭さを表現する先生って、そうザラにはいません。(^^)
面白かったです。
思えば、がまりんは、季節風の常連さんの作品をいつも読んでいて、いとうみくさんや北原美夏子さん、あめのうみさん、松ふじこさん、などのお名前をみると、凄く親しい方であるかのような錯覚を起こしてしまうようになりました。
それよりなにより、写真の季節風の表紙に読んでくださったあとが!そうなんです、ご常連の皆様にお目にかかったりすると「あの!あの作品の、あの方ですか!」と私も興奮してしまいます。がませんせもすごい方ですが、みなさんすごいです。ありがとうございました。